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Merz&Benzing

Merz&Benzing_e0042906_295991.jpgよくドイツの接客態度やサービスの悪さを耳にする。幸いにも、私自身はそれほど、嫌な思いをしたことはないのだが。とにかく、客を客と思っていない態度、面倒なことは引き受けたがらない、知らない知らないと言い通す、クレームをつければそれは私のせいじゃない!とかなんとか。
そんな話を何度となく聞かされていたので、今日はちょっとどきどきしなが‘Merz&Benzing’を訪れた。このお店はマルクトハーレに隣接しているライフスタイルショップ。本当にセンスが良くて季節ごとにディスプレイも変わり時々訪れては、新商品をチェックしたりディスプレイを見たり。先週、ここで秋色のクッションを3つ購入し、家に帰って袋から出すとひとつのクッションに防犯用のボタンがつけっ放しに。かなり強力なマグネットで両面から張り付いているので、専用の機械でないと取り外せない。普通なら、お店を出るときにブザーが鳴るはずなのに、それも鳴らなかった。家に帰り開けるまで全く気が付かなかったのだ。ということで、そのボタンをはずして貰う為に再度お店へ。もちろん、レシートもきちんと持ったし、電話も入れた。「あなたはコレを盗んだのでは?」とか言われるのかなぁとか、内心かなり不安。ところが、お店のスタッフはレシートを見せろとも何も言わず、「それは大変!ごめんなさいね。ちょっと待ってて。」と言って、一輪の本当に大きな薔薇を手にして戻ってきて「私たちの間違いで本当にごめんなさいね。」と本当に気持ちよく対応してくれた。色んな悪い話を聞いていただけに、かなり感動。日本の接客やサービスは至れり尽くせりのところもあるけれど、その反面マニュアル化されているような言葉を返されることもある。心のない謝罪辞だったり、すぐに上司やら店長やらに相談されたり。もともとヒト対ヒトで成り立っている小売業、どんな人がその店で働いているかというのがお店の雰囲気に現れることを再度実感。
by signothetimes | 2005-09-20 23:08 | favorite
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